死生観『シュタイナー教育の色彩~色と語らうひととき~』vol.11
2019年 4月 16日
☆一周年
2018年4月に開講した本講座、今回から2年目に入りました。
今年度の目標は、「フォルメン線描から宇宙まんだらを描く」です。
☆宇宙まんだら
一つのものが世界の中で、場所や時間によって変わっていく、輪廻していく様子を描く
一日の輪廻 朝昼晩が一回りしていく法則
一年の輪廻 春夏秋冬が一回りしていく法則
☆「川の水よ流れよ」 シュタイナーの祈り
自然の法則を見つけ、そこに自分の意思を加えていく
☆実習 「富士山と煙」を描く
①富士山の形に切った紙を、画用紙の下辺に置く
富士山は休火山なので、いつかは噴火するであろう(前回の噴火は約300年前、江戸時代中期)
②富士山の周辺に、パステルで色を描く
③煙の観察
ホワイトゼージを焚いて、煙の動き、変化を観察する
始めに煙はスーっと上に上がり、ある程度のところまで行くと渦を巻きながら漂い、やがて見えなくなっていく
しかし煙は見えなくなったからといって無くなったわけではなく、粒子は広がって空間を満たしている
ホワイトセージの香りは、リラックス空間を作る
浄化作用があるので、アメリカインディアンは神聖な儀式を行うとき場を清めるために焚く
④煙を描く
富士山の火口から煙が立ちのぼる様子を色鉛筆で描く
富士山型の紙をはずし、白のままでも、色を付けても良い
☆人は二度死ぬ
一回目は、肉体を脱ぐ時
二回目は、魂が解脱する時
☆シュタイナー教育100周年
1919年ドイツのシュトゥットガルトに世界初のシュタイナー学校が開校して100年が経った。
世界各地で、その国の文化と融合したシュタイナー教育が実践されている。
https://waldorf.jp/activity/waldorf100/
☆死生観の変化
参考図書 「人は死なない ある臨床医による摂理と霊性をめぐる思索」 矢作直樹著
著者の矢作氏は、現在、東京大学名誉教授。
人類は、科学の分野において、人間の霊性について触れることを長い間避けてきた。
しかし矢作氏は、医師という科学者の立場から、霊性を含めた人間の生命や、死生観について公に語り始めた。
第4章では、シュタイナーの名も挙げられている。
人間観、死生観の見識が変化し始め、本質を探究しようとする流れが感じられる。