一品お楽しみ会『生きることと死ぬこと~シュタイナーの死生観に学ぶ』2024.2.20.
今回はいつもの講座とは趣を変えて、以下のようにご案内していました。
参加者皆さまの「お楽しみ」を持ち寄って、交流を深めたいと思います。
例えば
☆本の紹介
☆今関心を持っていること
☆一芸の披露
☆みんなに話したいこと
☆みんなから聴きたいこと
などなど何でも結構です。
そして当日は、盛りだくさんの楽しい会になりました。
一部をご紹介します。
☆Aさん
シュタイナー教育との出会いとなった本です。
『ママのためのシュタイナー教育入門 親になることでわたしがわたしになってゆく。』
ドーリス・シューラー著 鳥山雅代訳
子育ての間に、一人の自分に返る時間を持って良いというメッセージをはじめ、偉いお母さんにならなくてもいいんだと気持ちを楽にしてくれた本でした。
私は歩いているとき、特に森の中など自然の中を歩いているとき、自分に返る気がします。
皆さんはどんな時、自分に返ると感じますか?
☆Bさん
私は編み物をしているとき、自分に返る気がします。
同じ動きを繰り返している、その時間が好きです。
初めて編んだこどもの帽子は少し大きかったのですが、今ちょうどよくなって、喜んでかぶっています。
☆Cさん
私は自分に返るというより、そもそもお母さんとか、主婦が苦手なので、それはなるべく手短に済ませ、あとは自分の好きなこと、やりたい仕事をします。
我慢しても、感情は抑えきれないですから。
☆Dさん
先生と出逢ってから、40年くらいになるでしょうか。
両親の介護や、孫の世話や、人生にはいろいろなことがありますけれど、先生のお話は、聴いたその時には理解できなくても、日常を過ごしているなかで、すとんと腑に落ちることがあります。
それで良いのかもしれないと思っています。
☆Eさん
バイオグラフィーワークを学んで、自分がしてこなかったことに気づきました。
年を重ねることに、喜びを感じます。
二人のこどもが小さい時から、一緒にパステル画を描いています。
今はシニアの方々に、月に一回指導しています。
小さな作品集をお見せします。
[参加者から : きれい!この本が欲しい!私も描いてみたい!などの声があがりました。]
☆Fさん
青木由有子さんの、リラ自然音楽のCD2枚を紹介します。
『妖精のうたごえ』
植物の声を聴いて、作った曲だそうです。
疲れ果てたときに聴くと、癒されます。
私は、「グリーンピースの豆とつるの歌」が好きです。
『不眠』
こどもたちを寝かしつけるとき、さあ寝ますよ!と言ってこのCDをかけると、すぐに眠りに落ちました。
[参加者から : もっと早く知りたかった!]
☆Gさん
この講座では、「いま、ここに在る」ということを大切なテーマにしてきました。
私はアカペラハーモニーグループで活動していて、いつも「いま、ここに在る」を意識しながら歌っています。
それができた時も、できなかった時も、響きにはすぐに結果が出るのでわかりやすいと思います。
日常でも意識するよう心掛けてはいますが、「いま、ここに在る」のかどうか、気づくのは難しいと感じます。
最近、友人から教えてもらった本に、参考になる呼吸法が載っていたので紹介します。
『左脳さん、右脳さん あなたにも体感できる意識変容の5ステップ』
ネドじゅん著
声には出さず、「いま~」とお腹の底に向かってエレベーターで下るように息を吸い、「ここ~」と上がるように息を吐きます。
吸ったとき、お腹の底に着く感じが大事のようです。
過去の出来事を繰り返し思い出したり、未来のことをあれこれ考えたりする頭の中のおしゃべりを休んで、
「いま、ここに在る」ことを、体で覚えられるように試みています。
☆Hさん
こどもが小学生だったころ、学校から帰って来て、「ぼくの友達の樹が切られちゃう」と泣いたことがありました。
校舎の改築で、校庭の金木犀の樹が切られてしまうというのです。
いつもその樹の横を通ると話しかけてくれるので、友達だと思っていると言います。
「こんにちは!」とか言ってくれるの?と尋ねると、
「ちがうよ。なんかこの辺(胸の辺り)がきらっとするんだ。」
こどもの心の世界を大切に、もっと聴きたい気持ちを抑えて、「そうなの。」と話を終えました。
後日こどもは校長先生にお手紙を書いて、切らないで欲しいとお願いしました。
そしてその樹は、我が家の庭に引っ越してくることになり、今も元気にしています。